2011年2月22日火曜日

鋼材運搬用のトレラーを横転させてみた……

どうもです。
いやぁ、今日はちょっと青かった……。
信号5回分ほど、一車線分をふさいでしまった。ご迷惑かけた方々、すみませんでした。
で、その理由は、トレーラーの横転なんです。

……なんて書いちゃうとかなりトレーラーのイメージが悪くなっちゃうので、説明しておきますけど、今回の横転は、まぁ起こるべくして起こった事故なんですね。
実は、ボート用のトレーラーを改造して、6mの鋼材を運べるようにしてたんですけど、ちょっと欲張って多めに積んだもんだから、やっぱりバランスを崩して横転してしまったってワケ。
ま、ギリギリのバランスとあり得ない積み方で引っ張ってたんですけど、思わぬところで運転ミスして転がしてしまったって感じでしょうか……。

実は、トレーラーを設計するときに、安全傾斜角度っていうのを計算して出すんですけど、法規的にもコレをクリアさせることが、一番キビシイっちゃキビシイところなんですね。
やっぱり、走っていて転がっちゃイカンってことを重視してあるワケなんですけど、今日の失敗でかなりリアルにどうなっちゃうか理解できました。


結局のところ、この安全傾斜角度ってのは、車重、重心位置、積載状態、ホイールベースなどの複合的な数値になるので、設計を終えて最終的に車重を計ってみるまでホントの数字が出せなくて大変なんです。
でも、車両法的にクリアできていれば、よっぽどのことがない限りヒックリかえりはしないようにもなっています。
大雑把に言うと、実はホイールベースが短くて、車重が重い方がヒックリかえり難いので、AIR@FLYERでは、そういう方向で設計しています。
おまけに、箱が付いてる場合は、積載位置が限定できるので理論上の安全の確保がし易いんです。
フレームだけのトレーラーは、それ単体であれば低重心なんですが、そこにどんなバランスのものを積むかによって大きく変わるので、これは積む人の安全センスがとても重要になります。

今日の横転パターンは、まさに積載センスなしのケース。
ま、ひっぱっていたボート用のトレーラーというのは、ボートのエンジンは後ろに載っているってこともあって、荷重がかかる車軸位置がかなり後方に設定されてるんですね。
なので、実は前方左右の高い位置に重量物を積んだ場合は、一気に危険度が増すんです。
ま、そのへんの理論は後日、HP→http://web.mac.com/clashking にて披露しますネ。

で、要するに今日は、それを知っていて、どれくらいまで大丈夫なんだろうと思いつつ、やっちゃった……。
ちなみに、静的バランスとしては、大丈夫な範疇だったのですが、交差点で曲がりながら減速しちゃったもんだから、慣性エネルギーがほとんど外側に向かい、そのために横転してしまったんですね。このとき、スグに気がついて加速し、前に進んでいれば免れたかもしれなかったんですが、ちょっと遅かった……。

で、ゴロンといった後、どうなるかと言うと、クルマとトレーラーの連結装置、すなわちカプラーってやつが、いとも簡単にパコ〜ンと外れてしまうんですね。意外なことに、これが壊れずに、たわんで外れちゃうんです。
次に、安全装置として付いているチェ―ン。これが切れる……と思いきや、切れる前に、クルマ側に引っ掛けてあるフックがビヨ〜ンと伸びて外れました。
さらに、鋼材約300kgを縛っていたタイダウン4本とベルト2本のウチ、一番応力がかかるところの1本が、バチ〜ンと切れましたね。あと、他のタイダウン全ては、ラチェット部分がひしゃげちゃって再起不能となりました。
いやぁ、こんなになっちゃうの、生まれて始めて見ましたネ。

とはいえ、ひっくり返ったトレーラーを回収しないことには、家に帰れないので、必死に起こそうと思いましたが、敵は総重量約400kg。タイヤは空を向いている状態。
これを一人でひっくり返そうと思いましたが、さすがにビクともしないですね。
なので、鋼材を縛ってるベルトを全て切って、荷物を下ろし、まずはトレーラーだけを起し、左に寄せてクルマに繋ぎ直し、その後に、残した鋼材約300kg を猛スピードで積み直すという方法でなんとか復帰できました。
ただ、鋼材1本がだいたい30kg近くあって、これを胸の高さよりも高いところに積むわけですから、もの凄いパワーが必要で、すげぇ疲れました。
きっと全身が緑色に変わっていたに違いない。それくらい、バカ力が出ました。

結局、横転してから再セット完了まで、約20分。
これは、かなりの好記録だと思います。

でも、ほんとコレで済んだのは、神様、ご先祖様のおかげ。
今後は、テストコースでちゃんとやろうと思います。
近所の広場ですけどね……

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